「さ、あがってあがって!」
玄関には、鈴音の靴と、長靴がおいてある。
鈴音の両親は、遅くまで仕事をしている。
「おじゃましまーす。」
「もう遅いし、一戦したら帰ろっか。」
「はーい。」
俺達はカードゲームをはじめた。
俺が有利になったところで、事件は起きた。
パリーン
窓が割れる音が室内に響く。
「!?」
俺と鈴音は驚く。
そして鈴音は
「ちょっと、様子見てくる。」
と言って、一階の方に降りていった。
「キャーーー!!」
鈴音の悲鳴が響く。
なにかあったのかと思い、俺も一階に降りた。するとそこには、鈴音の死体があった。
そしてその鈴音の死体に刺さった包丁を抜いた、黒いフードを被った男。
警察に通報しなければと思い、電話をかけようとした。
だが、電話をかけようとしたら、男がナイフで刺そうとしてきた。俺は間一髪で避けた。
さすがに通報させてくれはしないか…。そう思った俺は、鈴音の家を飛び出し、警察署まで走った。