・・・人の噂も七十五日
こんなことわざがある。七十五日だと2ヶ月半程であり、たったと表現するには長い。
とまあ若干違和感を覚えるわけなのだが、実際は七十五日なんてものではなかった。

あの日から、赤音達の虐めが始まった。最初は無視程度だったが、そのうちに物を隠されたり、クラスみんなの前で恥をかかされたり、学校生活に支障が出始めた。
しかし、標的になっているのはいつも夏凛だった。とは言ってもいつも夏凛の隣にいるので、瑞穂も必然的に被害を被ることにはなるのだが。

事態は収束の気配を見せなかった。何時になったら終わるのかと鬱になる瑞穂に対し、夏凛は少なくとも瑞穂の前ではいつも笑顔だった。全くどれほど元気なのか。能天気とは実に羨ましい。

・・悪夢は、まだまだ終わらない。
To be continued...

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