ありす*
「6時からここで歌ってたの」
一昨日のライブでね、
ゆうとの声が聞こえた気が
したの。…でも違うの。
私は6年前のゆうとの声
しか知らないし、どう考えて も気のせいなの。でも、
どうしても…どうしても
気のせいだって思いたく
なくて、歌うのを止められ
なかった…。」
(気付いたらまた歌ってた。
本当に届く気がして…。だから
やっぱり歌う。私とゆうとを
つなぐものは歌しかないから。)
仁
「…まだ好きなの?
…ゆうとの事。」
ありす*
「…うん。」
仁
「また作るから。歌えば。
叫びたくなった時の為に
また新しく作るから。
安心して歌えばいいよ。
言ったでしょ。信じて
歌えば会えるって。
…大丈夫。会えるよ。
…だから学校行こ。」
ありす*
「…ありがと、仁。」