ふわの横に横たわるあーく。
まるで、二人で寄り添って眠っている様な、その死に様は、とても美しかった。
み「あっ、死んじゃった。」
ちょっと利用したかったのになぁ、なんてぶつくさと呟きながら、まぁ良いや、と考えることを放棄し。
未「貴女はこれから、どうするの?私が人じゃないって分かっても、特に何も変わらないでしょう?」
本当に、みりんのしたいことが分からなかった。
それを理解出来る者は、”この世に”誰一人として存在しないだろう。
み「そうね。でも…さっきの発言について、詳しく聞かせて貰っても良いかしら?」
みりんが言っているさっきの発言とは、”鬼”と未来が言った事だ。
未「そのままの意味。貴女も人じゃないと思ったから言っただけだよ。」
みりんが人では無い＿＿未来は、そう言いたいのだろう。
み「根拠は?」
何かを確認するかのように、みりんが問う。
未「それ。」
ゆっくりと、みりんの瞳を指差す。その瞳は、先ほどまでは黒かったはずだと言うのに、色は紅く変わっていた。
未「多分、鉈に何かがあるんだよね?」
千枚通しで殺した時点では、まだ普通だったのだが。

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