みじかいおはなし。 日記にも載せたやつですが。 ......................
寂しくて、悲しくて。 どうしようもなくても案外涙は流れないものだ。
そう思って今日も改めて思い出していく。 波のように押し寄せる、記憶。 やがて、出なかったはずの涙が静かに頬を伝っていく。
嗚呼、知らなかったんだよ。 思ってもいなかったんだよ。 こんなに好きになるなんて。 今になって気づくなんて。
生暖かい風邪が頬を撫でる。 彼女の声が聞こえた、気がした。
僕はひとり、墓石に花を添えて。
今日も彼女に恋をする。
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