CHIBI QUEST 3

小説
金平糖

8/6 16:13

今イラコンやってるけど見てアドバイスとかくれたら嬉しいです!

「あの…すいません。この本ってありますか?
少年は本屋の店主に向かってスマホに写した本の画像を見せた。

「ん〜、この本か。どこにあったかな?」

「あっ、いや、無いならいいんです。他の所に行って探してみるので。」

「無いわけないじゃろ!少し待っておれ。」




僕の言葉に店主は腹がたったようで、とても怒っているようだったが、レジの奥に探しに行ってくれた。 僕が探している本は日本神話の本で、 黄泉戸喰いについての本で絵本の方は簡単に見つかるのだが絵本では詳しく分からない。
金平糖

8/6 16:14

だから詳しく書いてある本を探しているのだがこれが中々見つからない。近くの本屋はここ以外全て行ったのだか、あったとしても絵本だった。 それで最後に近くにあるここの本屋に来てみたのだ。この本屋には初めて来るし、どんな本があるのかも分からないけど行かなきゃ分からなかった。
金平糖

8/6 16:15

そうして待っている内に、本屋の店主が一冊の分厚い本をレジの奥から持ってきて、レジのところに置いた。 「この本じゃろ?探してたのわ」 「あっ、ありがとうございます。この本貸りますね。」本は思ったより分厚かったが貸りて帰ることにした。
金平糖

8/6 16:16

「いやいや、何を言っておるんじゃ?」 と言って店主は本のある部分を指した。 「あっ」 そこを見ると本には貸出し禁止のシールが貼ってあった。 「読むならここで読んで読むんじゃ」
金平糖

8/6 16:16

「すいません、遅くなると母が心配するので」 「ほう?ならお前は老人に本を持ってこさせといてすぐに元の場所に戻せと言っているのか?」 「いえ、そういうわけじゃないんですけど、 遅くなると母が心配するので、読むのは明日にしようかと。」
金平糖

8/6 16:16

「そうか、そんなに帰りたいんだったらさっさと帰れ。そして二度と来るな。」 「いや、本当にそういう訳じゃないんです。」 「ほう、なら読むのか読まないのか?」 僕は押されると断れないのでつい読みますと言ってしまった。そうすると店主がそうかと言うと、僕をこっちにこいと言って階段を下っていった。
金平糖

8/6 16:17

僕はここで黙って帰ろうかと考えたが、 その時に店主が早く来いと怒鳴ったので、 怖がりながらも僕も階段を下りた。
金平糖

8/6 16:17

階段を一番下まで下りると目の前に重厚な鉄の扉があった。すると、店主がジャラジャラと音を鳴らしながら鍵束を取りだし、薄暗い電気に照らしながら1つの鍵を鍵穴に差した。 扉を開くと僕は驚いた。 暗くて良く見えないがいくつもの家が果てしなく続いていたからだ。普通の書店ならこんなのはあり得ないのに。
金平糖

8/6 16:18

「おい、お前はこの家の中で読め」 そう言われて連れてこられたのは二階建ての家だった。 「いいか?家に入ったら失礼しますと言って、靴を脱ぎ、二階に上がって右にある部屋に入って本を読め、分かったな?」 僕にはこんな場所にある人のいなさそうな家で、なんで失礼しますと言うのか分からなかったが、それは聞かずに胸の奥にしまった。
金平糖

8/6 16:19

「ほれっ、この本自分で持ってけ。」 そう言って本を手渡された。この本結構重いな 本を持った後、僕は一人で家に入った。 「失礼しま〜す…」 予想通り、家の中は結構暗い 家に入った後は、言われた通りに靴を脱ぎ、 二階に上がって右にある部屋に入った。
金平糖

8/6 16:20

部屋に入るとなんだか甘い香りがしてきた。 何だろうと思い、机の上に目をやると皿の上に置かれたドーナツがあった。 とっても美味しそうで食べようかなと思ったがこんな場所に置かれたドーナツなんて食べたら病気にかかるんじゃないかと思ったが、 ついつい手がのびてドーナツを食べてしまった 普通に旨い、本当に
金平糖

8/6 16:20

僕がドーナツを全てたいらげると女性が話しかけてきた。「ドーナツはお口にあったかしら」 僕は驚いた。こんな所に人はいないと思っていたからだ。 「えっ、えぇ、まぁ。美味しかったですよ。 今まで一番美味しかったかもしれません。」 「そう?ありがとう。気に入ってもらえたようで良かったわ。」
金平糖

8/6 16:20

「ところでその持ってる本は何?」 「この本は日本神話について書いてる本ですよ。今日この本屋で見つけた。」 「へぇ、勉強熱心なのね。“あの子”にそっくり」 僕はあの子という言葉が気になったが女性の事情を聞くのもなぁ…と思って黙った。
金平糖

8/6 16:21

「ちなみにあなたはどこから来たの?」 「どこからって何を言えばいいんですか?」 「いえ、言えないなら言わなくて大丈夫よ」 僕は少し困惑したが、もう慣れてきた。 そろそろ本を読み始めたいな
金平糖

8/6 16:49

「あっ、ごめんなさい。あなたが本を読みに来たのを忘れてたわ。ごめんなさいね本を読む邪魔をして」「いえいえ、大丈夫ですよ。人の話を聞くのは得意ですから。」「ほんとう?邪魔だったら言ってね。邪魔にならないように気を付けるから。」「はい、分かりました。」そういえばあの女性は最初はいなかったのにどこから来たのだろう。
金平糖

8/11 21:38

「もし何かあったら呼んでね。すぐ行くから。」そう言って女性は部屋を出ていった。これでやっと本を読むことが出来る、と僕は心の中で喜んでいた。でもやっぱりあの女性がどこから来たかが気になるな
金平糖

8/11 21:41

そして僕は本を読み始めた。僕が気になっていた黄泉戸喰いの内容としては、現世の者が黄泉で作られた物を食べると現世の者が黄泉の者になるという話だった。読んでみると期待通りだった。なぜかと言うと僕はこういう話が好きだからだ。
金平糖

8/11 21:46

僕は昔に一度幽霊を見たことがある。それから僕はずっと幽霊を信じてきた。だからもう一度幽霊に会うにはどうすればいいか考え、会う方法を探していた。その中で一番興味を持ったのが黄泉戸喰いというわけだ。
金平糖

8/11 21:49

だから僕は黄泉戸喰い以外の話は別にどうでもよかった。でもこのままでは暇なので他の話も読んでみることにした。僕はそのうち読書に熱中していたようで気付けば本を読み終わっていた。
金平糖

8/11 22:3

分厚い本を読み終わった僕は、分厚い本を読みきったのだから相当時間がたっていると思い、家に帰ってないけど大丈夫かなぁ…と不安に感じていた。
金平糖

8/11 22:7

なので僕は女性に時間を聞くことにした。「あのー、すいませーん!」「はーい、どうかしたの?」「あの、今、時間って何時ですか?」そう聞かれた女性は腕時計を確認して、今は夜の11時43分ねと言った。
金平糖

8/11 22:12

それを聞いた僕は、あの時から数時間がたっているのを知って、そろそろ本当に家に帰らなくちゃ母に怒られる。と思った。
金平糖

8/11 22:15

「あのー、すいません。帰りたいんですけどどうすれば帰れますかね?」「ん?帰るってどこに?」「そろそろ家に帰らなきゃいけないんですよね。」「えっ?貴方生きてるの?」「いや、生きてるの?って当たり前じゃないですか。」僕は変な質問をしてきた女性を見て、なんで驚いているんだろうと思った。
金平糖

8/11 22:21

それを聞いた彼女の顔を深刻な顔になっていて、ブツブツ呟きながら何かを考えているようだった。「分かったわ、ちょっとついてきなさい。」そう言い、彼女は焦った様子で走っていった。しょうがなく僕も彼女のことを追った。
金平糖

8/11 22:24

彼女が走って止まった先は僕が最初にここに来たときの重厚な鉄の扉だった。女性はここに隠れててと言って、僕を開けた時に扉で見えなくなるような位置に隠した。
金平糖

8/11 22:28

そして、女性は深呼吸をした後、重厚な鉄の扉をコンコンとノックした。すると用はなんじゃ?と言って、あの時の店主が話しかけた。「いや、そろそろ暇だから私も読書をしようかなと思って、本を借りたいんだけど」
金平糖

8/11 22:32

「なんだ。そういうことか」そう言うと店主がジャラジャラと鍵束を取り出した後、扉を開けた。「ほら、こっちにこい。眠たいから早く本を選べ」「ごめんなさいね、でもありがとう」そして、彼女と店主は階段を上っていった。その時、彼女がこっそり手でついてきてと言った。
金平糖

8/11 22:37

手でついてきてと言われた時、ついていったらバレるんじゃないかと不安に思っていたが、それより母を一人でいさせることの方がよっぽど心配だった。母は父が交通事故で亡くなってから今まで僕を守ろうと必死になってきた。だから、僕が帰ってこなかったら自殺をするのではないかと思ってしまったからだ。
金平糖

8/15 14:52

それからしばらく経ち、階段を半分程上った頃、店主が後ろを振り返り、そういえばあの小僧はどうしてる?と聞いてきた。彼女は、この質問は予想外だったようで驚きながらもあの子は家で寝てますよと言った。やっぱりこの人はとても優しい。今日会った僕を帰らせようとしてくれてるんだから。
金平糖

8/15 15:21

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