莉央に案内され、僕達はモモのいる部屋に向かった。扉をノックすると「はーい」と声がして、モモが顔を出した。
「あれ、君たちは…」
「聞きたいことがあるんですが」
モモは驚いた表情を浮かべながらも僕達を中に入れた。
「で、何？」
モモが尋ねる。
「呪いを解く方法、知ってるんじゃないですか？」
僕は単刀直入に言う。
「え？」
「サンプルさんの呪いがどうやったら解けるか、心当たりがありますよね」
この際、余計な駆け引きはしない。モモは目を泳がせたが、観念したようにうなだれる。
「心当たりは…あるけど…」
「本当ですか！？」
莉央が身をのりだす。
「解呪の薬。私はそれを作るために研究をしてたの。もしかしたらその試作品があるかもしれない」

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