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[ge2 ss※百合注意]06 |
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入江 |
12/2 22:52 |
シエルの指が、私の外す。顔から布が取り払われて、外気に触れる。
「私は...私は君の絶えることのない傷も、癒えることのない左腕も含めて、君のことが好きです。 そして君の全てを知りたい...」
大気に慣らすため、徐々に失眼した目を開く。一体いつぶりだろうか、両目を開くのは。
「ふふ、やっと見れましたよ。」
ニコニコと笑顔を溢すシエルの顔が月明かりに照らされて、余計白く見える。まるで病的なまでに。
「...ふん、まぁ...死んでもいいかな。」
小さく呟く。聞こえないくらい小さな声で。
「それはYesととってもいいんですね...?」
「聞こえてたのか...」
「......」
私はゆっくり目を閉じる。
唇に柔らかいものが当たる。30秒ほどして目を開ける。見えたのは、なぜか赤面したシエル。
「ははw 自分からしておいて、自分が恥ずかしくなってどうするの?w」
プシューっという効果音がちょうど良さそうなくらい紅潮している。
「......自分のことでも知らないことは色々あるようです...」
顔をてで覆ってモゴモゴ言いながら喋るシエルは、なんとも可愛い。