ー白陣営ー
「へぇ…お前さんがワイらのリーダーか…。リーダーの顔じゃねぇな…ま、気にしないが。」
僕はムッとした。リーダーの顔ってなんだよ。リーダーの基準には顔も含まれるのか…。と、なればその顔になりたい。石の壁に背を預けている黒髪の男子問うた。さっきリーダーの顔じゃないと言った奴だ。
「なぁ…そのリーダーの顔って…。」
「ね、リーダーさん。」
僕の言葉を遮ったのは黄緑色のショートカットの男子だ。一瞬女子かと思ったが、短パンをはいているので、男子だろう。…短パン?ま、まあ気にしない。
「あのさ、自己紹介しよ。べ、別に、さっきから僕の事をこっそり見てるそこの男子の名前が気になる訳じゃないんだからねっ!!」
そう言ってショートカットの男子はビシッっと大人しそうな男子を指差した。もはや言ってるも同然だが…。
「ぼ、僕!?違っ…。」
指を指された男子が慌てた。
「さ、自己紹介しよ。」
僕はそう言って仕切り直した。

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