ムツミちゃんは活動限界を越えたと言って自室に戻ってしまった。
　
「...なぁ、アリサは...。　ゴッドイーターになって幸せなのか？」

　アリサは儚げな表情でグラスの縁をなぞり、ゆっくりと口を開いた。　

「...そうですねぇ。私は幸せですよ〜、ゴットイーターになって、色々な人と出会って、色々な事を経験して...」

　そこまで言うと、アリサは焦らすように口を閉じた。私はつい、続きを促した。

「ふふ、たいちょーはせっかちですね...?」

　クスリ、と笑う横顔はどことなく寂しい。

「色々な人と出会い、様々な事を経験して...そして隊長にも会えました。　そんな私は幸せものです」

　そう言って彼女は微笑んだ。