室井「えーっと。『あなたが、嫌いです』とか…?」
武田「なるほど、それが嘘なら『あなたが、好きです』になるわけだ。でも言われて嬉しいとは限らない」
室井「あっ…」
武田「でもお前の言いたいことはわかる。ようは相手を貶せばいいんだ。それが嘘なら、全て褒めていることになる」
室井「褒められて嬉しくない人なんて、あんまりいませんもんね」
武田「ただ悪口は言い放題だ」
室井「え?」
武田「いくら悪口を言っても、『エイプリルフールだから』で済まされる。普段言えない本音も、全てが嘘になるから許される。そう思うと、かなりストレスの発散になる日だ」
室井「はは、そうですね」
武田「では、話を本題に戻そう。お前がついた嘘は、『相手が喜ぶ嘘』なのか?」