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バル〜月の出ない国 #3 |
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アネモネ |
3/15 22:57 |
鈴萌「えっ?どこ?」
広すぎる大地にはそう言うしか無かった。
鈴萌「ん?」
ふと下を見ると一冊の本が落ちている。
鈴萌「よ、読めない……」
読めないというより日本語でも英語でもない。だがそこでVAKSという文字が赤黒くなっていた。
鈴萌「ここだけ英語………」
ページをめくっても何も書いていず、空白のページが続く。
鈴萌「あっ」
最後の1ページ。そこだけに文字が刻まれていた。
鈴萌「止めて………?」
私はその文字から目が離れなかった。
鈴萌「えっ?えっ?」
文字が増えていく。少しずつ、ゆっくり。
鈴萌「暗い夜が来る前に何処かに………?」
文字が写し出される本など聞いたことも見たこともない。いや、今見ている。この不思議な本を私は何故だか持って行かねばならない気がした。
To be contineued…