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読者参加型小説、理想絵図 第三話 |
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麗音 |
9/10 21:20 |
第三話
僕は次第に先生に夢中になっていった。
たまに話す授業中の雑談、その中でたまに出てくる先生自身の事。
何が好きで何が嫌いか。どんな趣味があるのか。その情報を手に入れる事、いつしかそれは僕の生きる意味になっていった。
幸運なことに僕には人間観察の才能があったらしく、僕はどんどん先生の情報を手に入れていった。
知った情報をもとに先生とお話しがしたい。
話して、いっぱい、いっぱい先生の笑顔を見たい。
しかし、それはかなわぬ夢だった。
長い間まともに人と話をしてなかったのだ。