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読者参加型小説、理想絵図 第6話 |
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麗音 |
9/11 23:25 |
第二章〜変化〜
第六話
夏休み、先生から暑中見舞いが届いた。僕は嬉しくて思わず小躍りした。
「あ…」
僕はある〈良い事〉を思いついた。
「へぇ、ここか…意外と近いやん。」
深夜、僕は暑中見舞いの住所を頼りに先生の家の偵察に来ていた。深夜一時だというのにまだ二階の部屋の電気が付いている。
まだ仕事とかしているのかな…
今日は施設から勝手に抜け出していたから、もう騒ぎになってるかも…
そろそろ帰るか…
三学期、僕は勇気を振り絞って国語係になった。
することは国語の提出物回収と授業の最初の忘れ物調べ、それから授業後に今日の授業評価を先生に聞く事。
最初はうまく話せなくて苦労したが、しばらくすると慣れた。人はこんなにも進化が早い生き物なのか。そう思った。
二年生の最後の方には少しだけ、世間話ができるようになった。
やはり、どこからどう見ても先生の笑顔はかわいくてかわいくて…んで、先生の情報(好きなものとか、家族の事とかとにかく華代関連)を集めて…
―あれ?僕ってこんな奴だったっけ?