仁
「テレビってすごいね……。」
甘
「そいやアルバム発売決まった
の初耳だったわよね!?
今更だけど!!」
ありす*
「ウチ、母が昨夜から感動しっ
ぱなしで、ずっと泣いてる わ……。」
〜電話〜
久瀬
「もしもし、ありす*さん?
メビウスエンターテイメント
の久瀬と申します。
突然で申し訳ないんだけど
今日の夕方、時間ある?」
〜夕方〜
久瀬
「どうも、ありす*さん。
ごめんね、突然呼び出して。 はい。あげるわ、ゆうとの
ギター。傷がついたから
捨てるって言うから、
あたしの独断であげるわ。」
ありす*
「えっ、なっ、なんで私に!?」
久瀬
「ゆうとがひどく動揺した
から。MKであなたの歌を
聴いて。安心して。あなたが
イノハリのアリスって
気付いたのはゆうとだけだし
誰にも言わないわ。この傷を 見て。……[金]云々じゃなく
体が反応せざるを得なかった
のよ。貰ってほしいの。
ゆうとが一瞬あなたの歌に
心を揺らしたたった1つの
証拠だから。大切にして。」