第二十四話
一回渡してくれたはずじゃ…？
紙には私と麗音が仲良くしている絵が描かれていた。
裏には
〈これは僕の迷い〉
と書かれていた。
やっと理解した。
なぜ最初に私を殺そうとしたときあんなに悲しそうな目をしたのか。
そうか、麗音は気づいていたんだ。受験に落ちたのは他でもない、自分のせいだったこと。
私には死んでほしくなかったけど、私のせいだと決めつけて頑張って殺そうとしたこと。
「これは麗音の本当の気持ちだったんだね。」
目が熱い。視界がぼやける。
麗音は私との平和な生活を望んでいたのに、私が麗音の為に始めたアルバイトなのに、結果的には麗音の為になってなかった。本来の目的を忘れ、麗音を傷つけていた。
「ごめんなさい、ごめんなさぃ…」
謝っても謝っても麗音は帰って来てくれない。
麗音の本当の思いと自分がどれだけ大変なことをしたのか。
それに気づいた私は朝焼けできれいな景色を見ながら警察へ向かっていった。

ハッピーエンド１　「本当の思い」
まだ、回収できるエンドがあるようです。
リトライしますか？

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