???「……ふん。俺としたことが油断したな」
人型は鋼鉄の身体をゆすると簡単に氷から解き放たれた。
そう、まだ人型は生きていたのである。
???「流石に逃した、か……次はこうはいかないぜ。」
機械なので勿論感情は無いはずだ。だが、どこか寂しそうな雰囲気をかもしだしつつ人型は飛び去っていった。
黒鋼「……!」
黒鋼は目が覚めると同時にさっと身を翻した。
が、そこに居たのは人型ではなく、心配そうに見つめる3人だった。だから……
唄「えっ!?」
アーツェ「ぐはっ」
ルーティ「いてっ」
3人はそれぞれ何故か軽い肘うちを食らって倒れていた。
黒鋼「あ。……ごめんなさい、奴が居るかと思って」
唄「いてて……全く下手したら死んでたよ?」
アーツェ「走馬灯がみえかけたぞ……」
ルーティ「あいたたた……」