第二十三話
朝はもう時計が無くても早くに起きてしまう。
「朝ごはん…作らなきゃ…」
憂鬱だ。こんな気分でも朝ごはんは作らなきゃならないのだろうか…
仕方なく、ほんとーにしかたなくお弁当を作る。
本日何回目のため息だろう。
一分に一度はため息をついているような…(それはさすがに言い過ぎか…)
「おはよぉ…」
いつものように先生は起きてきた。
「先生、朝ごはん、出来てるよ」
「はぁい…」
今日の朝ごはんはチーズトーストだ。
チーズの上に先生はマヨネーズ、僕はケチャップをかける。
・・・
「あのさぁ…」
先生が話しかけてきた。まだ眠そうだ。何の話だろう。様子からして真面目な話ではなさそうだ。
「あの…仕事やっていいよぉ…」
「あっそぅ…ふぇ？」
あっさりとＯＫされた。昨日の様子とは大違いだ。
「え？え？なんで？」
「なんかなぁ…私もそろそろ疲れてきてて。バイトもなぁ…どうしようか考えていたんだよ。まぁ、だめだったら…やめさせるからな…」
「は、はい‼!」

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