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【小説】なんでもないな#5 |
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由衣 |
2/9 21:33 |
私は、ただただぼーっと歩いていた。
どっかーーーーん
その瞬間、私たちはぶつかった。
「うわっ、ごめんなさい・!」
私はうつむいていた顔をあげると、相手の顔を見つめた。いや、見つめたというより、ジロジロとした、と言うほうがいいのかな?。
ぶつかってしまったことで、私は恥ずかしいような、気まずいような気分になっているのに。
なんで?
私の体が、思いとは真逆に相手の顔を見つめようとする。
うっ・・・。
なんだろう、この状況。
そのまま、私と相手の人の状況は変わらない。