|
|
黒き龍〜その12〜 |
|
ココアナ |
3/16 21:10 |
「ふぅ…」
夜風がちょうど良い感じで体を冷やしてくれる。
とても静かな夜だ。
満点の星も輝いている。
こんな平和な日が、時が、ずっと続けば良いと思った。
しばらくブラブラしていた時だった。
「オイ、オマエ、カツラハマノリュウカ?」
「何じゃ…人がいい気分で散歩しちょったのに…」
目の前に現れたのは、昼間戦った天人だった。
三人(?)でこちらを見つめ、わしのことを睨んでいる。
「本当ハオマエラノ基地ニイッテ奇襲カケヨウト思ッテイタガ、チョウドイイ。」
「なんじゃ。何を企んどるんじゃ?」
「オマエヲ餌ニシテアイツラヲオビキダシタ方ガ速ナ」
天人達はにやにやと笑いながらそんなことを言っている。
わしはそっと刀を抜いた。
「ナンダ?戦ウ気カ?数デモ力デモオマエガ負ケテイルノニ…」