第六章〜嫉妬〜
第二十九話
数日後、晩御飯の時間、今日は奮発してステーキだった。
いつものように仕事の話をしていると…
「なあ、麗音。いつも話してる奴って男なのか？女なのか？」
「ああ、背高ノッポ？泉吏(せんり)？」
「ああ。」
「男だけど…どうして？」
「麗音、あんた…まさか…」
「僕と泉吏が付き合っているって言いたいのですか？」
「この前だって…飲みに行ってたじゃない‼!」
「違う‼!あれは、相談を受けてたんです‼!」
「麗音、お前なんでそんなに取り乱してるの？」
「取り乱してなんかない！」
しばらくの口論の後…
「先生、嫉妬ですか？」
「…」
「先生？」
「うああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ！」
先生は持っていたフォークで僕の目めがけて襲ってきた。