第三十話
「やだあああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁ！」
とっさに僕は目の隅に映ったナイフを手に持ち、対抗する。
嫌だ、嫌だ、何が嫌？
死ぬのが嫌？
それとも…
そうだ、僕の体がこんなにも自然と動くのが嫌なのだ。
５ヶ月かけてしたサバゲーとアクションゲーを思い出す。
そうだ、この動きはその時に練習したものだ。
あの時の暗殺は上手くいかなかった。
でも今はあの時とは違う。
仕事や家事で手に入れた手先の器用さ、集中力、体力。
それら全てが今に繋がり、僕は先生を殺し…てはいけない‼!
でも止まらない‼!止めたら殺される…！
「うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ‼」
「やだああああああああああああああああああああああああああああああああああああ‼」
「あ、あ…」
殺し合いに勝ったのは…