タミタミ
「ココか・・・・総合A病院」
シト
「早く行こう」
タミタミ
「あ、あぁ」
シトが駆け出したので、それをゆっくり歩いて追いかける。
最近、シトが明るくなった。
最初は、友人が事故に合ったと聞いたら、死のうとまでするんじゃないかって思った。
俺は、シトが幼いときに、妻が亡くなった。
お葬式の時にも、シトは何が何だかわからなくて、ただただキョロキョロしていた。
俺も、幼いときに両親が死んだ。
けど、どうやらその困難を乗り切ったみたいだ。
ガララ、とシトが病室のドアを開ける。
すると、視界の先にはシトの友人ミノラテラ君と、そのご家族がいた。