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[連載小説]ヒット。(21) |
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入江 |
12/13 22:38 |
途中、飲食店が有るので休憩がてら入る事にした。店長からメニュー表を手渡された。
「トラブルメーカーはあまり好みじゃない。 しかもガキ付きときた。 今度ヤるときは表でやれ」
このオヤジめ、前来たとき多少もめ事があったのをまだ根にもっているのか。そう思いつつ多少なりとも私に非がないわけでもないと認めつつ、メニューをミライに渡す。
私はいつも同じ物しか頼まないので、メニューを見る必要がない。
ミライはフィッシュアンドチップスとダージリンを頼んだ。
暇をもてあまし、常時携帯しているタクティカルペンを回していた時だった。いかにも素行が悪そうな三人の男が店に入ってきた。男は私達の事を見つけると、肩で風をきるようにして歩ってきた。
「お。 ブラーク狩りのカリスト様は健在みてぇだな。 この前は俺の部下を可愛がってくれたらしいな。 となると俺らも黙っちゃいられねぇな?」
ツレの男達はニヤニヤ笑いながら首を振った。ミライは萎縮して肩を震わせている。
「店に迷惑がかかる。 表に出よう」
店をでると入ってきた三人を含めて7人がいた。