男の上に跨がり、青山は男の首に手をかける。すると、腹の辺りに妙な気配がした。パァンッ!銃声が鳴る。間一髪でよけた青山は男から離れる。男は右手に拳銃を持っていた。男が立ち上がり、拳銃を構える。
「残念だったな、殺し屋め」
男が言う。
「殺し屋が俺を狙っているのは知っていた」
(情報が漏れてたか)
青山は内心舌打ちをする。
「まさか家を燃やすとは…まぁ、修理すればいいか」
「まだ火は消えてないぞ、岸本院長」
「この家はそう簡単には崩れない」
そう言って岸本晶は拳銃を青山の額に向ける。
「終わりだ」
「お前がな」
青山が言った途端、岸本晶の顔が燃え上がった。