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記憶のない脱出日誌#2(小説) |
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カリア |
4/13 11:29 |
ここには食料や水がない。
やがて身が尽きてしまうだろう。
無機質なドアに耳を澄ます。
物音がせず、気配も無かったのでドアを開けた。
鍵はかかっていなかったようだが、確かに穴はあったのにも関わらず、破壊されていた。
部屋を出ると、無数のドアがあり、中からは人間とはかけ離れたうめき声が聴こえた。
ウヴォオオオオというような、声が聴こえる。
一刻も早くここから離れた方が良さそうなのでパソコンを持ち、あたりの状況を調べた。
どうやら、私がいた部屋は角部屋で、そこから通路が続いているようだった。
とにかく、この通路を歩き続ける必要がありそうだ。