「お母さん・・・・っ、お母さん!!」
ゆっくりは、恐怖に侵食されて、大声でお母さんを呼んだ。来るまで何度も何度も何度も。
やっとお母さんが到着した頃には、涙で顔がぐちゃぐちゃになっていた。
「!?
ど、どうしたのゆっくり!?」
「足が・・・っ、足が動かないの!!」
「なんだ・・・。大丈夫よ。
しばらくすれば動くから」
「違う!違うの・・・・!!
何か、そういうんじゃなくてっ・・・・!!」
明らかにパニックに陥っている娘を見て、母親も心配が増し始めた。
一旦、布団をずらし、お母さんが足に触れる。
何も、感じない。
ゆっくりは泣きながら答えた。
ゆっくり自身で足を叩いても、つねっても、ひっぱたいても、何も感触がなかった。
ゆっくりは、仕事場からUターンしてきたお父さんに抱えられ、病院へ向かった。