忽然と無気力になる。
もうどうでもいいや、なんて。
どうせ自分はもう足は動かないし、元に戻れない。
そんな私がまた元の姿に戻ったって・・・・。
はぁ、と溜息を1つ。
「溜息付いてたら、幸せ逃げるよー?」
「・・・・別にいいもん。もう幸せなんて・・・・・え。
今誰か喋った!?」
「だって喋って、聞こえたから返事したんでしょ」
頭上から声が降ってくる。
どこから聞こえてるのか。
それに、妙に甲高い。
「ここだよー。こーこー」
すぐ近くでまた聞こえる。
キョロキョロ見渡すも、本当に何も居ない。
「だからー!ここだってばーー
!!!」
更に大きくなる。
「わぁぁ!?」
右側に、少年が立っていた。
白いシャツに、黒いズボン。
典型的な男性図だった。