「ほら、病が気から。
立ってみて」
「・・・・・・・・」
心臓が煩い。汗が滴る。
何故だか分からないけど、この子に言われると出来る・・・なんて思った。
「・・・・・・・ん・・・っ」
地面に手を付き、上体を上げる。
太ももに力を入れて、そっと持ち上げる。
「・・・・・はえ・・・・?」
ぐぐっと力が入り、足の裏が地面に着いていた。
立てたのだ。自分で。
「・・・・・・・・・へ!?」
「お、ほら立てたじゃん。
やっぱり立てるって思えば立てるじゃーん」
masa1014がからから笑った。
ゆっくりは、状況に困惑していた。