「・・・・・・こんなところに駅なんてあったんだ」
今2人がいるのは、無人駅。
駅といっても、建物が建ってるわけではなく、ただただ白い石が平たく加工されており、約五bほどの範囲に敷かれていた。
真後ろには、駅名標があるが、文字が掠れて読めなかった。
「・・・・・・ここ、何駅っていうの?」
「ここ?
うーん・・・・・・分かんない」
「ずこっ」
masa1014と他愛も無い会話と交わす。
出合って3時間ぐらいしか経過してないけど、すごく仲良くなれた。
masa1014は、電車がくるまで色んな話を聞いてくれた。
病院に運ばれた時のこと
足が動かなくて、不安だった時のこと
友達にも伝えられなくて、悲しかったこと
もう足が治らないって聞いた時の心境。
masa1014は、爽やかな笑顔で黙って聞いてくれた。
そして、電車が来た。