一通り遊び終えたゆっくりは、木陰に腰掛けているmasa1014に駆け寄った。
黙ってmasa1014の隣に座る。
masa1014は、何やら小さな本を取り出していては、読み始めた。
ゆっくりとした時間が流れていく。
このまま時が止まってしまえばいいのに、ゆっくりはそう思った。
「・・・・・・ゆっくり」
妙に優しい声で、masa1014が話しかけた。
「何?」
「・・・・・・・天気もいいことだし、何か手紙を書いてみないか?」
「手紙?」
masa1014は無言でポケットから白い紙複数枚と、同じく白い便箋を取り出した。
ゆっくりに渡す。
受け取り、じっくりと観察する。
「・・・・・・うん!」
とびっきりの笑顔を見せたゆっくりは、ポケットから再び出てきたペンを握り、紙を向き合った。