ピンポーン!!
ミノラテラ
「・・・・・・・」
ピンポーン!!
ミノラテラ
「・・・・・・・・」
家中に、インターホンが鳴り響く。
そんな音は無視して、ミノラテラは雑誌を取り出すとパラパラ捲った。
数頁飛ばすと、「心霊コーナー」と称してあるページを大雑把に読む。
少なからず、これはただの言い訳なのだ。
ピンポーン!!!
ミノラテラ
「・・・・・・・・」
精一杯、無視を続ける。
ここで折れたら負け、なんて変な争いを冷戦のごとく繰り広げていると。
ピンポーン!!
・・・・ピンポーピンポピンポーピンポーピンポピンポ!!!
連打をしているのか、インターホンが繰り返し響く。
ミノラテラ
「あーもーうるさァい!!!」
流石に痺れを切らしたミノラテラが勢いよく立ち上がり、ドアに向かって押すのを止めるよう叫んだ。
ドアの鍵に手をかけ、右に回した。