はるる
「ごほんっ････。じゃ、いくぞ。


Ａ町っつーところに、ある少女がいたんだ。
その少女には、お母さんがいて、女手1つでその子を支えてたんだ。
お母さんは学校の先生で、遠くにあるＢ学校で勤務しているんだ。

ある日、お母さんは残業をしていて、かなり時間がかかったんだ。
時計を見たら、もう晩御飯を食べている時間。
急いで家に帰ったんだ。
そしたら、家のドアが開いていて、娘が居なくなっていたらしい。
お母さんは警察に連絡して、夜遅くまで必死に探したらしいんだ。
でも見つからなかったって。

次の日、学校を休むわけにはいかないし、ちゃんと通勤した。
そしたら校長先生に呼ばれて、言われたんだ。

「子供さん、見つかった」って。

でもその子は、真逆のＣ町の学校にいたらしい。
電車を間違えたっぽくて。
そのトイレの3番目で･･･、倒れてて････。
変質者に殺されたらしいんだ････って････」