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ギシッ!!
masa1014
「ふあぁぁああぁぁぁああぁあぁぁぁぁあ!!!!」
タミタミ
「ちょ、masa1014煩い・・・・・」
ミノラテラ
「疎い、煩い。」
ゆうにゃ
「ボリューム落として」
一気に3人もの苦情が飛んできて、masa1014は少し凹む。
さっきから全てこのような調子なのだ。masa1014が。
ミノラテラ
「あ、ボールあれじゃない?」
校舎に忍び込んで20分ほど経過した時、ようやくミノラテラがボールを発見した。
中庭から校舎をぐるっと壁に沿って周り、探していた。
一周回ろうとした瞬間に見つかった喜びが、4人を包んだ。
ゆうにゃが走ってボールに近寄る。
が、
ゆうにゃ
「アレ、ボールは・・・・・?」
タミタミ
「は?」
ゆうにゃが到着した瞬間、ボールは忽然と消えていた。
ミノラテラは安堵の表情から不安に変わる。
ミノラテラ
「あれ・・・・・。確かにそこにあったはず・・・・なんだけど・・・・」
語尾が弱くなる。タミタミは一息つく。
サァ・・・・・・・っと今の季節には合わない風が4人の狭間を吹いた。
ここだけが、別世界のように。