「・・・・・・・はぁ・・・・・。こいつ・・・・・」
ショウは相変わらず空などに向かって上の空。
否、話しているのだから一応意識はあるのだろう。日差しも強いし、喋り声が消えたら保健室に直行だな。コイツ担いで。
ケイは、そっとお尻を摩った。
今日は太陽の光が強い。右手で水筒を手に取ると、飲む部分を空けた。
大きな口を開けた入り口に、緑色の何かを入れた。
それはケイのズボンの中まで繋がっており、何秒か浸すと、尻尾を取り出し、縦に振った。
水しぶきが飛ぶ。軽く周辺が濡れる。
けれど、その証拠はこの憎い太陽が乾かしてくれることだろう。
「UMA・・・・・・・ねぇ・・・・・・」
喋り続けるショウを横目に、ケイはタオルで拭いた尻尾を仕舞った