やはり、皆に言われた通り上の空かもしれない。
ぼんやりと考え、片付けを行った。
・・・・・・・・そして、事件は起きた。
「・・・・・・・あれ、ナオヤは・・・・・?」
この後は、解団式。
けれど、列に並んだところでナオヤの姿は見えなかった。
丁度隣にいる、赤団の女子副団長に問いかける。
「・・・・・・・その・・・・、熱中症で・・・・・」
「え!?」
歯切れの悪い言い方で、女子副団長は言った。
体中に衝動が走った。
まさか・・・・まさかまさかまさか・・・・・。
頭を垂れ、先生の話を聞いた。
「最後に、解団式をします。青団は右半分で、赤団は左。
じゃ、応援団を中心に」
合図とともに、赤団、青団が別々に円になる。
「・・・・・・・・おい」
すれ違い様に、赤団の男子副団長がマサに話しかけた。
「何」
「いくら自分のせいで負けたって後悔しても、過去は過去だ。
それに、――――」
「・・・・・・!!」