ゴキラは、下を向いてだまっだままだった。
そしてヒバナシャルルンも、共に黙って、ゴキラが口を開くのを辛抱強く待っていた。
『……………ここまで言っても、何も思い出さないんだね』
トーンが、明らかに違う。
一緒、他の誰かが発した言葉かと思い、周囲を見渡す。
『何してルの?
ここには、オれと君しかいナいんダから』
「っ………⁉ゴキラ!?」
『お前ハ、俺のメルンを殺シタ。
そして、俺をジサツに追い込ンダ』
「っ!?」
ゴキラは、ゆらりと立ち上がり、ゆっくりと顔を上げた。
「あ……あ………‼」
その顔には、見覚えがあった。
けれど、どこか脳の中のネジにでも引っ掛かってて、出てきそうで出てこない。
悶え、苦しんでいると、ゴキラが追い打ちをかける。