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〔レベリング!!〕#1 |
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つっち〜 |
8/30 5:51 |
「ふわぁぁぁ〜」
アンパンマンは声をあげて伸びをする。
今日は何しよう……、とふと外を見ると……。
「ほえぇぇ!?どこここ?」
思わずアンパンマンは叫ぶが、答えるものはいない、はずだった。
すると、いきなり小部屋の中に人が現れた。
「クルミ!?」
僕の友達である、クルミは頷く。
「これ、どうなってんだ?」
「分からない……。どうしよう……」
クルミの目から涙が零れ落ちる。
「そんな泣くことじゃないって。もう一回寝て起きたら戻ってるかもしれないし」
アンパンマンは分かっていた。これが夢などという陽炎のように、儚く逃げていくものではない、ということを。