ありす*
「仁、ごめん…。仁の気持ち
ずっと気づかなくって…。
ずっと仁の優しさに甘えて
仁の心を踏み潰してきた
んだって思ったら悲しくて
悔しくて…。これからも仁を
傷つけるならもうイノハリに
いられない。…あのカナリヤ
みたいにどこを見て歌えば
いいのかわからない私に
[アリス]は相応しくない…」
仁
(やっぱり終わりなんて嫌だ。
声だけは、君の声だけは僕の
ものだ。)
「あははは!!あのさぁアリス
もしかして僕が君の事好きだ
とか思っちゃってる?
とにかく行こうアリス。
たしか今日からだから。」
ありす*
「…仁の手以外に大きいのね」
仁
「何か言った?」
ありす*
「…なんでもないわ。」
仁
(アリスごめん。僕はまた君に
嘘をついた)