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僕を一人にしないで。(第四話) |
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くろろ様! |
3/21 22:21 |
相手が言うコイツとは、なると呼ばれる人の事な様で。
コウ「…へぇ、じゃあ自分が言い返せなくなったら暴力振るってもいいって言うのかよ。」
モブ「それは違ッ」
コウ「違くない!コイツが怪我したら御前はどう責任取るんだって言ってんだよ!」
…あぁ、またやっちまった。これでイジメ(?)る相手は俺に移った。
教室がざわめく。
モブ「私に恥かかせやがって…!!覚悟しておけよ…!!」
ビンゴ。思った通りだ。まぁ良いだろ。慣れたし。
相手は、手を振りほどいて走って逃げていく。その光景を眺めていると、裾を引っ張られて。
ナル「さっき自己紹介の時に言ってた名前…晃牙くん…だっけ…?ありがとう、皆はずっと見て見ぬふりだったから…」
その上目遣いの涙で潤んだ瞳は、こんな状況なのに妙に可愛く映ってしまって。
コウ「別に良いよ、俺がやりたくてやったことだし。」
大嘘。多分今の奴ってスクールカーストでは頂点に立つ奴だと思うからめっちゃ怖かった。
そんな内心を隠しつつも、礼を言ってくる相手にニッと笑ってみたり。
手が疲れたから続く…((