|
|
黒き龍〜その20〜 |
|
ココアナ |
3/21 16:54 |
目を開けると、そこには今まで見たことのないほど心配そうな表情をした銀時の顔があった。
「き……んと…き……?」
「辰馬!?目ぇ覚めたか!?」
体を起こそうとすると、身体中に激しい痛みが走った。
「痛っ………ぐぅ………」
「阿呆っ!まだ起きんじゃねぇ!」
見回してみると、そこは基地の中にある治療部屋だった。
わしはそこの布団で寝ていた。
「どうして…こがな所に………」
「……俺が、おぶって来たんだよ…」
銀時はそう言うと、鋭くこちらを睨んできた。
「な……なんじゃ?」
「目が覚めたとき隣に辰馬がいなかったからな…最初はそこら辺ブラブラしてるだけだと思ってたんだよ」