「あーもうどうすんだよ!!」
「1千万でいいだろ1千万!!」
競りか。私はマグロかなんかか。あーいっそのこと誰か買ってくれて解放してくれないかなー。
「じゃあそうする?」
「もうそれでいい」
「じゃあ、100円で買うわ」
「やっす。私は100円ショップレベルの人間か」
・・・・うん。
「あんた誰だよお!?」
普通に会話してた私もなんなんだって思うけどね!?
「じゃあ強盗さん。100円」
チャリーンという小銭の音と同時に抱えられた私は、謎の少年さっさかさーと連れていかれる。
「・・・・・」
でもまあ、あんな喧嘩延々と見せられるわけにもいかないので、黙って連れていかれる。
あーコレあれか。乙女ゲーでよくあるさ、ホラ。
〈悪い奴から助けてくれる〉アレさ。
「・・・・いやこれちがくない?」