CHIBI QUEST 3

小説#7
mikazu☆

11/24 15:29

「さっさと地獄へ落とせ」

「妹さんは??」

「どうせ、施設で楽しくやってんだろ。あのクソみてえな世界でな」

「ほんと、あなたは素晴らしいですね。欲にまみれて油のようです」

「そこまで褒めるってこたあ、期待してもいいってことだよなあ?」

「ええ、勿論!あなたは輪廻に乗るのです。罪を悔やむこともできずに、ね」

「……それが、俺の’’最期’’の徳ってか」

新しい命なんて、まっぴらだ。
でも、前世の俺の苦しみを、来世の俺に拓せるなら。

他力本願さ。
どうせ、来世でもカーストの底辺に成り下がるだろう。

これは予感じゃない。

今までの徳がついてくる保障だ。
障害になって、俺に纏わりつくんだ。

「よかったですねえ!あなたの慈悲が実を結びましたよ。
電車に轢かれたのは、ずーっと大事にしていた妹さんに突き落とされましたしねえ??」

END





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