CHIBI QUEST 3

[連載小説]ヒット。(#45.3)
入江

1/7 21:16


 刃先に光が反射してギラギラと輝いている。まるで獲物を見つけた獣のようだ。しかし、ナイフを握っているフェアリーは落ち着いていて、小波一つない湖を連想させた。

「…君は、仲間を畜生以下としかみていないな?」

 私の首に刃を押し付けて、囁いた。ひんやりとした刃に肌が触れて、悪寒がした。

「…あんたに言われる筋合いはないわ」

 フェアリーは鼻で笑って私のフレックスカフを切った。

「ふっ…そうかな。 カンザキ、君は分かっていたんだろ? シライシの拘束を解いてナイフを渡したら、私に襲いかかる、ってね」

 拘束の跡が残った手首をさすって、立ち上がる。

「…へぇ? お見通しってわけ。 えぇ、確かに分かっていたわ。でもそっちの方が面白でしょ? 私は好きよ、ああいうの。 あんたは生け簀かないけど、この状況じゃどうにもなんないし、結局の所何がしたいの?」

 ここまできたら、と私は開き直ってフェアリーをまくし立てた。フェアリーは目を丸くして、豹変した私の態度に驚いていた。 

 




表現がうまい
カクレミきもい

1/7 21:17

ほう。グダグダな勇者と同じぐらい面白い
シオン

1/7 21:17

これは確実にあたり小説だな
カクレミきもい

1/7 21:17

コメントの方に目が行くんですが

1/7 21:18

さすが入江さん!おもしろいです!
闇影

1/7 21:34

ありがとうございます♪
入江

1/8 9:12

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