「上夢、捜査班の人達、嫌い？」
段ボールに手を突っ込んで、目的の書類を探している中、心意が聞いてきた。
「なんで」
「なんとなく」
「嫌い…っていうか、好きじゃない。
捜査とかで仕事一緒っせ言われたら、別にいいんだけど…」
「だけど？」
言い淀む上夢に、少し怪訝そうに、心意は聞いた。
「すぐ仕事取るじゃない、あの人達。
私達のことを保護委員とかと勘違いしているのよ！きっと！」
よほど探している物が見つからないのか、腕を乱暴にかき混ぜた。
いつもはクールで冷静沈着な姉なのに、こういう子供っぽいところを見るところは珍しい。
なんだか微笑ましくなった心意だが、ここで笑ったら怒られそう。
必死に、緩む頬を引き締めた。
その時、双子の通信機器が震えた。

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