CHIBI QUEST 3

箸休め小説
mikazu☆

12/4 14:55

僕は見たんだ。
煌る、一筋の光を。

僕の暗闇を照らす、希望の筋を。

(下のコメに続く)




(最近短編にハマりまくっている)
mikazu☆

12/4 14:56

「アオ君!!今日もカッコよかったよ!」
mikazu☆

12/4 14:56

今日の朝食はパンだった。
mikazu☆

12/4 14:57

「アオ君、明日も練習?」
mikazu☆

12/4 14:57

インスタントのコーヒーの素を入れて、お湯でかき回す。
mikazu☆

12/4 14:57

「僕、アオ君の____が好きなんだ!」
mikazu☆

12/4 14:58

テレビを点けると、連日連夜報道されている玉事故の内容を、無感情のアナウンサーが報道している。
mikazu☆

12/4 14:59

「……はぁ」
mikazu☆

12/4 14:59

僕は一息吐き出すと、瞼を閉じる。
mikazu☆

12/4 15:0

思い出す、運命の変わった景色。
mikazu☆

12/4 15:0

光に愛されているような煌々と光る君の姿が。
mikazu☆

12/4 15:0

君は弓引きだった。
mikazu☆

12/4 15:3

弓道部にいた、たった1人の部員で、誰よりも弓道を愛していた。
mikazu☆

12/4 15:3

俺よりも、弓道を愛していた。
mikazu☆

12/4 15:4

嫉妬なんて、人生生きてれば吐き棄てる程するもんだ。誰もが思ってる筈さ。
mikazu☆

12/4 15:4

俺も嫉妬の感情にがんじがらめになってしまった。心が弱かった自分のせいだ。
mikazu☆

12/4 15:5

ただ、カッコよかったんだ。君の真剣な顔が、弓を引く君だ。
mikazu☆

12/4 15:5

どうして。
mikazu☆

12/4 15:6

『昨夜未明、○○地区で玉事故が起こり…』
mikazu☆

12/4 15:6

どうして。
mikazu☆

12/4 15:6

『1人の大学生が亡くなりました。この事故は、運転手による居眠り運転が原因とされ…』
mikazu☆

12/4 15:7

俺が死ぬんだ。
mikazu☆

12/4 15:7

俺が死ななくちゃいけない。
mikazu☆

12/4 15:8

いいや、これでいいんだ。
mikazu☆

12/4 15:8

君を庇えたなら、それでいいんだ
mikazu☆

12/4 15:8

頭上からひかりが差す。天井のはずなのに、ひかりが見える。
mikazu☆

12/4 15:10

ああ、そうか。俺、逝くんだな。
mikazu☆

12/4 15:10

直感は当たったのかもしれない。というか、よく当たる。お陰で君を救えた。
mikazu☆

12/4 15:10

隣で弓を引く君。
mikazu☆

12/4 15:11

俺の体は、段々と透けていくのが分かった。
mikazu☆

12/4 15:11

「………ありがとう」
mikazu☆

12/4 15:11

届かないけれど、言わざるを得ない。
mikazu☆

12/4 15:12

そしてソラヘ、静かに消えた。
mikazu☆

12/4 15:13

「……………」
mikazu☆

12/4 15:13

守られた少年は、跡を見る。
mikazu☆

12/4 15:13

ぐっと何かを堪え、的を見据えた。
mikazu☆

12/4 15:14

end
mikazu☆

12/4 15:14

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