「おーうい、物資回せ〜」
蒼穹の元、第二班班長の猿が
物資補給の子たちに声をかけた。
「猿さーん!
こっち補給終わりましたー!」
DIOは走りながら猿に寄ると
息を切らして終了の報告を告げた。
「いや、俺この隊の班長だから。
てか中佐だから。
一番偉いから。
猿中佐、な」
「はいっ!」
威勢だけはいい返事を寄越し、
ビシッと敬礼。
そのまま作業を続ける
人混みの中に紛れていった。
「ったくー…」
猿のいる〈紅〉の世界。
近頃予定されている大規模戦略のために、
こんなに多くの物資を補給されていた。
猿は小さくため息をついた。
「どーしたんですか?
猿ちゅーさ!」