「はー…。
なんだみゆか。
驚かせんなよ」
「ええー。
中佐、全然びっくりしてないじゃないですか。
なあんだ。つまんないのー」
「面白がるな。
てかお前、そんなに暇ならケロロんところ行ってやれよ」
「いえいえ。
こう見えても仕事してますよ!」
「油売るところか?
お前のはさぞ安そうだな」
「酷いです中佐!」
そんなやり取りの最中、
猿の連絡機器が微かに震える。
「来たか」、と腹を括った。
「多分軍長だ。
行ってくる」
「あ、中佐!
masaさん達が後で武器の調達を志願してました!」
「分かった。伝えておく」
隊服を翻し、
一番遠いテントに向かって
猿は重い足取りで進んだ。