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「はぁああぁぁあ〜……。
調達後の当直はキッツイなー…」
masaは深い深いため息をついて、
隣のケロロを見た。
「俺代わんないよ」
「知ってらい」
のっそり起き上がるmasa。
当番をサボろうもんなら、
中佐の拳骨が待っている。
猿の班に属す者は皆、
そのことは理解仕切っている。
「頑張れmasa!
きっと何もないさ!多分!」
「安心させてえなら、
多分を取れよな…」
行ってくる、という声と共にドアが閉まる音がした。
ベットに寝たままのケロロは、
薄暗い天井を凝視した。
別段面白いものもないし、
趣味でもない。
ただ、疲れただけ。
紅は蒼と、長年戦争関係にある。
分断された世界の因縁を
晴らすように、
互いが互いを傷つけ合っている。
くだらない。
考えるのを放棄するように、ケロロは深く羽毛を被った。