みゆは疑問だった。
確かに猿中佐のいる、
第二班は特に優秀だ。
だが、その班を戦闘の範囲から除外するほど、
余裕が無いという状況は承知している。
中佐も中佐だ。
どうしてあんなに上の言いなりなのだろうか。
別に戦場の前衛に行きたいわけじゃない。
寧ろ逆だ。みんなに、死んでほしくない。
「中佐は、何を考えているの…」
「そういうみゆも、何考えてんだよ」
「わっ!」
「ちょっと、ケロロ!
びっくりした」
「悪い悪い。
確かにマジで中佐何思ってるんだろうな」
「それを考えていたのよ」
「副班のお前も分からねえんだ」
墓穴を掘った感が否めないが、
特に気にするフリも見せず、
「そうよ」と返事をする。
「案件、かあ…。
ま、俺は蒼をボコれるんなら何でもいいけどな」
「前々から思ってたんだけど、どうしてケロロはそんなに蒼を倒すことに固執しているの?」